厚生労働省は、7月4日、「2024(令和6)年国民生活基礎調査」の結果を取りまとめ公表しました。国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査し、厚生労働行政の企画及び立案に必要な基礎資料を得ることを目的として実施しています。
【調査結果のポイント】
1.世帯の状況
●単独世帯は 1899 万 5 千世帯 <1849 万 5 千世帯>、全世帯の 34.6% <34.0%>と 世帯数、割合とも
過去最高。
●高齢者世帯は 1720 万 7 千世帯 <1656 万世帯>、全世帯の 31.4% <30.4%>と 世帯数、割合とも過去最高。
●児童のいる世帯は 907 万 4 千世帯 <983 万 5 千世帯>、全世帯の 16.6% <18.1%>と 世帯数、割合とも
過去最少。
2. 所得等の状況
●1世帯当たり平均所得金額は 536 万円 <524 万 2 千円>と増加。
注:所得は、調査前年1月1日から 12 月 31 日までの1年間の所得
●・生活意識が「苦しい」とした世帯は、依然として約6割。
注:生活意識は、5段階の選択肢であり、「苦しい」は「大変苦しい」「やや苦しい」の合計 。
※ < >は、2023(令和5)年調査の結果である。
【世帯数と世帯人員の状況】
1.世帯構造及び世帯類型の状況
●2024(令和6)年6月6日現在における全国の世帯総数は 5482 万 5 千世帯となっている。
●世帯構造をみると、「単独世帯」が 1899 万 5 千世帯(全世帯の 34.6%)で最も多く、次いで
「夫婦のみの世帯」が 1354 万 4 千世帯(同 24.7%)、「夫婦と未婚の子のみの世帯」が
1321 万 8 千世帯(同 24.1%)となっている。
●世帯類型をみると、「高齢者世帯」は 1720 万 7 千世帯(全世帯の 31.4%)となっている。
2.65 歳以上の者のいる世帯の状況
●65 歳以上の者のいる世帯は 2760 万 4 千世帯(全世帯の 50.3%)となっている。
●世帯構造をみると、「単独世帯」が 903 万 1 千世帯(65 歳以上の者のいる世帯の 32.7%)で
最も多く、次いで「夫婦のみの世帯」が 878 万 6 千世帯(同 31.8%)、「親と未婚の子のみの
世帯」が 561 万 9 千世帯(同 20.4%)となっている。
●65 歳以上の者のいる世帯のうち、高齢者世帯の世帯構造をみると、「単独世帯」が903 万 1 千世帯
(高齢者世帯の 52.5%)、「夫婦のみの世帯」が 749 万 8 千世帯(同 43.6%)となっている。
●「単独世帯」をみると、男は 36.0%、女は 64.0%となっている。
●性別に年齢構成をみると、男は「70~74 歳」が 27.0%、女は「85 歳以上」が 25.6%で最も多く
なっている。
3. 65 歳以上の者の状況
●65 歳以上の者は 4032 万 6 千人となっている。
●家族形態をみると、「夫婦のみの世帯」(夫婦の両方又は一方が 65 歳以上)の者が1628 万 4 千人
(65 歳以上の者の 40.4%)で最も多く、次いで「子と同居」の者が 1334 万6 千人(同 33.1%)、
「単独世帯」の者が 903 万 1 千人(同 22.4%)となっている。
●性・年齢階級別にみると、年齢が高くなるにしたがって男は「子夫婦と同居」の割合が高くなっており、
女は「単独世帯」と「子夫婦と同居」の割合が高くなっている。
4.児童のいる世帯の状況
●児童のいる世帯は 907 万 4 千世帯で全世帯の 16.6%となっており、児童が「1人」いる世帯は 432 万
9 千世帯(全世帯の 7.9%、児童のいる世帯の 47.7%)、「2人」いる世帯は 355 万 6 千世帯(全世帯の
6.5%、児童のいる世帯の 39.2%)となっている。
●世帯構造をみると、「夫婦と未婚の子のみの世帯」が 718 万 3 千世帯(児童のいる世帯の 79.2%)で
最も多く、次いで「三世代世帯」が 97 万 5 千世帯(同 10.7%)となっている。
詳しくは以下のリンク先からご確認ください。
2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況