厚生労働省は、「令和4年度 介護給付費等実態統計の概況(令和4年5月審査分~令和5年4月
審査分)」を公表しています。
この調査は、「介護サービスに係る給付費等の状況を把握し、介護報酬の改定など、介護保険
制度の円滑な運営及び政策の立案に必要な基礎資料を得ることを目的」として実施されています。
主な概況は以下の通りです。
1 受給者の状況
(1) 年間受給者数
令和4年5月審査分から令和5年4月審査分における介護予防サービス及び介護サービスの年間累計受給者数をみると 65,857.7 千人となっており、そのうち介護予防サービス受給者数は 10,352.0
千人、介護サービス受給者数は 55,528.2 千人となっています。また、年間実受給者数は、6,524.4 千人となっています。
(2) 性・年齢階級別にみた受給者の状況
令和5年4月審査分においては、認定者数 7,202.0 千人、受給者数 5,500.2 千人となっており、
受給者数を性別にみると、男 1,694.3 千人(30.8%)、女 3,805.8 千人(69.2%) となって
います。また、認定者数に占める受給者数の割合をみると、男 72.9%、女 78.0%となっています。
2 受給者1人当たり費用額
令和5年4月審査分の受給者 1 人当たり費用額は 175.5 千円となっており、令和4年4月審査分と比較すると 2.7 千円増加しています。また、令和4年度の費用額累計は 11,191,213 百万円
となっており、令和3年度と比較すると 162,082 百万円増加しています。サービス種類別に受給者1人当たり費用額をみると、介護予防サービスでは 27.9 千円、介護サービスでは 203.1 千円と
なっています。
3 居宅サービスの状況
(1) 訪問介護
令和5年4月審査分の訪問介護受給者について要介護状態区分別に訪問介護内容類型別の利用割合をみると、要介護1では「生活援助」53.4%、要介護5では「身体介護」91.3%となっており、要介護状態区分が高くなるに従って「身体介護」の利用割合が多くなり、「生活援助」の利用割合は少なくなっています。
(2) 通所介護・通所リハビリテーション
令和5年4月審査分の通所介護と通所リハビリテーションの受給者について要介護状態区分別の割合をみると、「要介護1」~「要介護3」の合計が全体の8割以上を占めています。
4 施設サービスの状況
令和5年4月審査分における施設サービスの種類別に要介護状態区分別受給者の割合をみると、
介護福祉施設サービスでは「要介護3」~「要介護5」の割合が多く、介護保健施設サービスで
は「要介護3」「要介護4」の割合が多い。介護療養施設サービス及び介護医療院サービスでは
「要介護4」「要介護5」の合計が全体の8割以上を占めています。
詳しくは以下のURLから確認できます。
(厚生労働省ウエブサイト)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/22/index.html